縁は異なもの味なもの3

職員の方に案内された場所には犬スペースと猫スペースが分かれていました。

 

ちょうど朝の掃除の時間で職員の方もみんな忙しそうにされていました。

消毒用の敷物で靴の裏を消毒してその部屋に入りました。

 

半畳ほどのスペースに部屋が分かれていて、それぞれの部屋に子犬がたくさん…。こんなにたくさんいるんだ…。

まだ生まれて日があまり経っていないんじゃないかと思うほど小さい子も多い。

お母さん?が恋しくて、クンクン鳴いている子もいます。

 

その中で1番端の部屋にいた、垂れ耳の兄弟三匹。顔を見たいと思い、職員さんに抱き上げてもらうと、怖くて怖くてビビリしょん、ビビリウンチをしちゃった子犬。

それがイチでした。

 

兄弟の中でも一番体が大きく、初めは兄弟とは思えませんでしたが、みんな一緒に保護された兄弟とのこと。確かに顔が同じでした。

 

始めの思いとは違うけど、この中のだれかを選んで連れて帰るのか。

縁が無かったと思ってそのまま帰るのか。悩みます…。

一匹でも殺処分されるかもしれない命を救えたら。

もともとそう思って来た400キロ。

小さい子は誰か、引き取りてがあるかもしれない。

これくらい大きな子の方が育てやすいかもしれない。そんな思いでイチに決めました。これがイチと私達との縁でした。

 

でもずっと考えます。ほかの兄弟はどうなったんだろぅ。別の部屋でぐったりしてたあの成犬は?あの生まれて間もない小さい子達は?

 

考えるとキリがないし、自分のやっている事が本当に意味がある事なのかわけらなくなるから。

 

 

一歩。イチと一緒に歩き出したんだ。と思うようにします。