縁は異なもの味なもの 1

やっと到着しました保健所。

もうこの時点で帰る事を考えると憂鬱になっています。

 

私はよく動物愛護団体さんのブログを拝見しますが、皆さん遠方まで保健所に収容されている子を迎えに行っておられます。

ほんとに自分で体験してみてその苦労がよく分かりました…。

 

保健所は8時半から業務開始となっていましたが、犬の譲渡の手続きは9時からとなっていたと思い、一先ずコーヒー店で休憩でも。と思い時間を潰すことにしました。

 

そして9時。

いよいよ、お迎えに向かいます。

 

この時点でも私の気持ちはまだ本当にいいんだな!?ほんとに大丈夫だな!?とモヤモヤしてます…。命の重さ、自分の責任の重さを感じてズギズキします。

 

私が想像していた保健所は小さくて、イメージ的にはトタン屋根。

しかし実際はとても大きく立派な建物でした。他の課もたくさん集まっています。

 

課の受付で鼻黒、立ち耳の黒ワンを引き取りに来た事を伝えます。2日前に連絡先と名前を告げているので話はスムーズ。

と思いきや、私の名前を聞いて何だかカウンターの向こうがザワザワしてます。

と言っても職員さんは2人くらいしかいませんでしたが。

1人の男性職員さんが、申し訳なさそうに「320番の子は先程引き取りに来られた方がいらっしゃいまして…。県外から来られたのに申し訳ありません。」としどろもどろ。

「えっ。…。…。…。そうなんですか……」

 

聞くところによると、私が来るつい5分ほど前に迎えに来られた方がいるそう。

私が9時に行きます!と言っていても直接引き取りに来た方からの優先になるそうです。

ちゃんとあの子は引き取られて良かった!というより、なんじゃそりゃぁ!という落胆の気持ちが大きかったです。